ドーナツの穴

かたちはない でもそこにある

この夏を振り返る 前編

この夏は、超がつくほど出不精の自分にしてはかなり活動的だった。楽しかった思い出を忘れないうちに書き連ねていこう。

長くなってしまったので前後編に分ける。

どれだけ簡潔にしようと思っても、どんどん書きたいことが出てきて長くなってしまうなぁ

 

■金曜ロードショーとジブリ展に行った

 

 

友人が誘ってくれた"金曜ロードショーとジブリ展"。

夏休みなこともあってチケットが争奪戦だったようで、7月に予約をとって行けたのは9月の枠。楽しみにしてた甲斐あって、すごく充実した良い展示だった!

 

金曜ロードショーとスタジオジブリがいかに密接にお互いの視聴率や興行に貢献し合いながら二人三脚でやってきたか。その裏話をじっくり時系列で振り返ることができて面白かった。

子どもの頃、金ローでジブリが放映される日が楽しみで仕方なかったなぁ。

 

絵コンテの原画も展示されていてテンション爆上がり。鉛筆でザッザッとラフに描かれてるのに1本1本の線に迷いや無駄がない。プロの仕事にこんな感想を言うのもどうかと思うけど、本当に絵がうまくて心が震えた。

フォトブースもクオリティが高くてジブリ好きにとってはたまらない没入体験を味わうことができた。特に風の谷のナウシカの腐海のジオラマは世界観までしっかり再現されてて圧巻。

 

もののけ姫のモロが大好きな友人は、実物大のモロと写真が撮れてうれしそうだった。

「モロの公式グッズもっと増やしてほしい!」と嘆いていた。

 

 

展示会場は天王洲アイルだったんだけど、普段あんまりこっちの方面に来ることがないから夕方と夜の景色が綺麗で感動した。

わたしが「トレンディドラマだ!ロマンスが始まりそうな景色!大都会トーキョーって感じ!」と興奮しながら写真をばしゃばしゃ撮っていると「いや東京何年目だよ、恥ずかしいからやめて!」と友人に笑われてしまった。

 

 

■両親とごはんに行った

 

誕生日をお祝いしてくれるというので、お言葉に甘えてご馳走になってきた。両親が見つけてくれた創作和食のお店で、どのお料理もひとつひとつ丁寧で、何をいただいてもおいしかった。

 

 

何の気なしに頼んだこの青菜の和風サラダがすごくおいしくて、上にのってるやつは最初白髪ネギかと思ったんだけど食べてみるとどうやら違う。

「この白くてシャクシャクしたやつ一体なんだろうね。おいしい〜」と家族で話してたら、店員さんが「ワンタンの皮を細切りにして素揚げしたものです」と教えてくれた。

ワンタンの皮だとは思わなかった。今まで、居酒屋とかでたまに揚げたワンタンの皮がトッピングされたパリパリサラダは見かけたことがあったけど、ここまでの極細切りってあまり見たことない。どうやってこんなに細く切って、パキッと割れてしまわずに曲線になる揚げ方ができるのだろうか。

それも聞きたかったけど、他にも素敵なお料理がテーブルに並べられてるのにこのサラダばかりあまり深く掘り下げるのも野暮だと思って聞くのはやめた。笑

 

前にも似たようなことがあった。
両親とランチに行った時に前菜で出されたサラダに入ってた黄色い謎の野菜がおいしくて、これはなんなのかと家族で推理してみたけど結局わからず。店員さんに聞いてみたら「コリンキーっていう生で食べられるかぼちゃです、たまにこれなんの野菜ですかってお客さんに聞かれるんですよ」と教えてくれた。

数日後、母が「スーパーの産地直送コーナーでコリンキーが売ってたから買ってきたよ!」と言ってうちに持ってきてくれた。コリコリシャクシャクの独特な食感がおいしくて、それからしばらくハマった。

この間のクワイといい、まだまだ世の中には知らないおいしい野菜があるものだなぁ

(左)コリンキーの生ハム巻き(右)コリンキー入りサラダ

 

■傘を買った

5月くらいにお気に入りの傘(KEYUCAの黄色×グレーのバイカラーのやつ)がコンビニでまた盗まれた。

「盗まれたくないからビニール傘じゃないふつうの傘を使ってるのに、それでも盗まれるんかい!」ってすごく萎えてしまって、しばらくの間またビニール傘を使っていた。

 

ある日たまたま通りがかった傘屋さんで素敵なマスタードカラーの傘を見つけて、綺麗な色だなぁと思って見ていたら店員さんが広げて見せてくれた。

実際に持たせてもらうと、色の綺麗さもさることながらあまりの軽さに衝撃を受けた。

傘の長さはやや短めで、日傘よりは大きくて普通の雨傘よりは小さい、絶妙なサイズ感。腕にかけても地面につきそうにならないし、何より本当に軽い。めちゃめちゃストレスフリー。

「こんな軽い傘はじめてです!」とわたしが興奮気味に店員さんに言うと「この傘はGRACITO(グラシト)っていうところのもので、一度使うとこの軽さ以外もう使えないって方が多くてリピートされる方が本当に多いんですよ。丈夫なカーボン骨を使っててバンブーハンドルでさらに日本製なのに一万円アンダーのこの値段っていうのも良いですよね」と教えてくれた。

この値段、といいつつ7700円くらいするので700円のビニール傘を使っているわたしからするとかなり高級品なのだが、隣に並んでいた皇室御用達ブランドの傘は27000円くらいしたからそれと比べたら破格だと思うことにした。

それに、この軽さを一度知ってしまったら購入を迷うことはなかった。

 

これは余談だけど、わたしの中で勝手に黄色はうずめのイメージカラーだと思っている。

動物にもイエベブルベがあるってツイートをこないだ見かけたけど、本当に動物にも似合う色ってあると思う。

うずめは黄色がとても似合うから、最近わたしは自然と黄色のものを好んで選ぶようになった。うずめの色は太陽の色。

 

ビニール傘の手軽さと盗まれてもダメージが少ないところはよかったけど、やっぱり傘がお気に入りのものだとすごくいい。

雨の日の気分が全然違う。

そして、軽い傘がこんなにも素晴らしいものだなんて。傘を選ぶ基準や何を優先するかは人それぞれ違うと思うけど、わたしにとって最重要事項は圧倒的に軽さ、これに尽きる!と思った。

 

この傘が最初の出番になったのは、友人と映画を観に行った日だった。急な夕立がきて、傘を持っていなかった友人と相合傘した。

でも相合傘をするのにはさすがにこれだと小さくて「この傘ちいさ!ふたりとも肩ずぶ濡れじゃん!傘の意味ねえ〜!」と爆笑しながら街中を走った。良い思い出。

初めて使ったのがあの日でよかったな、と思う。

 

後編へ続く。