ドーナツの穴

かたちはない でもそこにある

かっぱ橋道具街が楽しすぎた 前編

 

上京してはや十数年。

行ってみたい街のひとつとして、長いこと頭の片隅にありつつなかなか訪れる機会がなかった場所。

浅草のかっぱ橋道具街。

 

ある日の夜とつぜん「あっ明日行こう」と思い立ち、寝る前に下調べ。

行きたいお店とほしいものを雑にメモにまとめて、朝から浅草へと向かった。

 

見たいものほしいものメモ

 

 

いや〜〜かっぱ橋、楽しかった〜〜〜!!!

めっっっちゃめちゃ楽しかった。

アスファルトが照り返す猛暑の中、5時間も歩き回ったのにまだまだ時間が足りなかった。

かっぱ橋がこんなに楽しいところだったなんて。

こんなことならもっと早く行けばよかったよ。

もはやパワースポットだと思う。一日中いられる。

わくわくが止まらなかった!

 

かっぱ橋のシンボル的存在 ニイミのおじさん

 

たくさん巡ったお店のこと、買ったものについて記録として書いていこうと思う。

(※店内や商品の写真はお店の方の許可を得て撮影•掲載しています)

 

大ボリュームになってしまうので前後編に分けて、実際にまわった順番に書いていきます!

 

ちなみにわたしが行ったのは平日の朝10時。

かっぱ橋は基本的に問屋街なので、土日は7割のお店がお休みらしい。

これからはじめて行くって方は要注意。

 

 

■ 田窯

 

 

まず最初に覗いたのは、かっぱ橋道具街の入り口交差点にある田窯(でんがま)。

9時55分ごろお店の前に着いて、10時のオープンを待っていると、店外陳列の商品を運ぶ店員さんが「暑いですよね、すみません!こっちの涼しいところでもう少しお待ちくださいね」と言って笑顔で日陰に案内してくれた。

店員さんたちの感じがよくて皆やさしかった。

 

田窯は和食器が中心のお店で、品揃え豊富でディスプレイも美しく居心地の良いお店だった。

所狭しと並べられた色とりどりのうつわを見て「ああかっぱ橋に来たんだ!」とテンションが上がる。

1階は日常使いしやすいリーズナブルなものが中心、2階には作家さんによる一点ものの高級な陶器があった。

 

 

■馬嶋屋菓子道具店

 

 

製菓用の道具を中心に取り扱っている馬嶋屋さん。

この世にこんなに多種多様なクッキー型が存在していたなんて、と驚いた。

壁一面にクッキー型がかけられたタワーは圧巻の景色!

 

 

ゼリーやタルト、カヌレやマドレーヌの型なんかも充実していて、お菓子作りが好きな人にはたまらない空間だと思う。

うちはお菓子を作れるオーブンがないから焼き菓子は難しいけど、冷やして固める系なら作れると思うので、今度はプリン型を買って喫茶店の硬めプリンに挑戦しようと思う。

 

■はし藤 本店

 

 

お箸の専門店。

お求めやすいものから2万円を超える高級なものまで、広い店内にずらりと箸が並ぶ。

 

 

杏さんが購入したお箸が紹介されていた。どれもかわいい。

 

 

面白いと思ったのは、この"こだわりの箸"シリーズ。

豆腐用、納豆用、うどん用、そば用、ラーメン用のお箸。

そんなに変わるんだろうか!?

納豆にいたっては"納豆箸"ではなく"納豆棒"。

かき混ぜるのに特化したものなんだろうか…気になる…

箸の世界って奥深いんだなぁとわくわくした。

 

 

■小松屋

 

 

日本で初めてラーメン店の名入りオリジナルどんぶりを手がけたお店。

ラーメンどんぶりの象徴ともいえる、淵に描かれた四角い渦巻き模様もこの小松屋さんが発祥なんだとか。

有名店のどんぶりを数多く製作していて、ラーメンどんぶりの聖地とも呼ばれていらしい。

見覚えのある店名が入ったどんぶりもいくつか見かけた。

 

"南極料理人"っていう映画が好きで、その作中に出てくる赤青黄色のラーメン丼があったらいいな〜と思って覗いてみたら、よく似てるものが!

しかし側面の色が違った。惜しい。

 

 

 

家系ラーメンとかでよく見かける青磁のラーメンどんぶりが欲しくて、手に取って眺めていると、店員さんが話しかけてきた。

どうやら店内の商品はすべて小売りしてるわけではなく、10個以上から注文を承っているとのこと。基本は卸問屋さんだもんね。

 

一般の人に小売りしているのは壁面にある商品だと教えてもらったので、そのなかからちょうど欲しかった感じのものをひとつ選んで購入した。

意外と持ってなかったんだよねラーメンどんぶり。

青磁のどんぶりを使うとラーメンが2割増でおいしそうに見える気がするから、買えてうれしかった。

おうちラーメンが捗るぞ。

 

■飯田屋

 

 

テレビ番組とかにも出てる名物社長さんが有名なお店(この日は残念ながら不在)。

プロの料理人向けの商品だけじゃなくて、一般の人も楽しめるような品揃えで見てるだけでたのしい。

そして、ひとつのジャンルに対しての商品の数がはんぱない。

まるで調理器具のドン・キホーテみたいだった。

ピーラーやおろし器のコーナーだけで20種類くらいあって目移りしちゃう。

 

 

わたしが惹かれたのが、この”ほんとうにすべらないお箸"。

スタッドレス加工の箸って何!?って思わず笑いそうになったけど、水に入れたこんにゃくが店頭に置かれてて実際に試すことができた。

 

ふつうの箸だと当たり前につるつる滑ってなかなか掴めないこんにゃく。

この"ほんとうに〜"を使ってみたら、なんとびっくり!本当にすべらない!!

微動だにせず一発でしっかりこんにゃくを掴むことができた。

思わず通販番組のコメンテーターみたいなリアクションをしそうになる。

こいつはすげえやと思い、即購入した。

 

■元祖食品サンプル屋

 

 

かっぱ橋に行ったら一番行きたいと思っていた、食品サンプルのお店。

念願がかなって嬉しかった!

わたし、食品サンプルって子どもの頃から本当に大好きなんだよね!!(興奮)

 

小さい頃、親にフルーツパフェの食品サンプルのキーホルダーを買ってもらったことがあって、それが本当にかわいくて宝物で、しょっちゅう眺めてた思い出。

いくつになってもわくわくする。

 

 

本物と見間違うほど、どれもよくできてる。

今にも匂いが漂ってきそうでお腹が空いてくる。

 

子どもの頃の記憶と比べて、あきらかに食品サンプルのクオリティが高くなっている…!

そりゃそうだろって感じだけど、技術もすごい進化していってるんだなあと感心したのでした。

 

ペンスタンドやマグネット、キーホルダーの他にもちゃんと実用性を兼ね揃えたグッズがたくさんあった。

 

チーズ、海苔、ベーコン、サーモンの栞

フランクフルト、胡瓜、アスパラベーコンの鉛筆キャップ

ピザ三角定規、たこ焼き印鑑キャップ、ウエハース単語帳

メンチカツペーパーウェイト

めっちゃシュール。笑

しかしどれも本当よくできてるなぁ。

 

 

ああ楽しかったー!

後編に続く。