ドーナツの穴

かたちはない でもそこにある

爪がかわいいだけで気分が良い

先月、日帰りでお伊勢さんに行ってきた。

日本で最も格式の高い伊勢神宮にお参りするのだから身なりをそれなりに小綺麗にしていかなくてはと思い、旅行の二週間前くらいから美容院に行ったり新しい服や靴を用意したりと身支度を始めた。

その身支度のひとつに、"手先を綺麗にする"というのがあった。わたしはどれだけ保湿しても乾燥で白い粉がふくほど手荒れしやすく、寒い季節は特にささくれと二枚爪がひどかった。

それでもネイルは好きだったのでマニキュアをこまめに塗り替えるようにしていたのだけど、うずめがうちに来てからは除光液とマニキュアの匂いが猫にとって良くないため別室に移動して塗り替えをするようになった。それがだんだんと億劫になり、はげはげのマニキュアで過ごす時間が長くなったり、何も塗らない素の爪でいることも多くなった。

今回のお伊勢参りを機に、久しぶりにまたハンドケアをがんばろうという気持ちになり、ネイルサロンでジェルネイルをしてもらってきた。5年ぶりのネイルサロン。

KA・WA・I・I 〜〜〜!!

なんじゃこりゃってくらいかわいい。え、ちょっとかわいすぎやしないかい。最高潮に気分が上がる。2年前くらいから流行り出して、インスタで見かけるたびに気になっていたマグネットネイル。ジェルの中に鉄粉が入っていて、磁石を使って鉄粉を動かすことで光沢感や奥行きが出るという不思議なネイルだ。

ネイリストさんが磁石を使ってふよふよ〜っと模様を調整しているのをみて、「へ〜こうやるんだ!」と勉強になった。原理としてはわかるけど、その様子がまるで魔法みたいだった。ネイリストさん曰く、この鉄粉の調整が結構コツが要るらしい。欲張って大きく光を集め過ぎても、爪を動かした時に奥行き感が出ないし、光を集める角度や模様の形によってもちゅるんとした感じが出なかったり、マグネットネイルの良さが活きなかったりするらしい。

だからひとえにマグネットネイルを取り扱っているネイルサロンといっても、その技術力や光の入れ方の個性はネイリストさんのセンスによるので、サロンを探すときはその辺りも自分の理想と照らし合わせて見ておくといいかも、とネイリストさんは丁寧に教えてくれた。

その方はわたしが求めていたマグネットの光沢を見事に表現してくれて、「最高です!」とわたしが言うと「わたしマグネットオタクなんで、がんばって練習しまくったんです!」と笑っていた。

 

わたしが塗ってもらった色は enoiの33番。

"ぷるマグ"という名称どおり、ぷるぷるちゅるちゅるな質感がとてもかわいい。写真だとベージュっぽく見えるけど、アッシュっぽいグリーンでうずめの瞳の色みたいでかわいいなと思って選んだ。

ネイルばっかり昼も夜もうっとり眺めているわたしを呆れた目で見るうずめ。猫はネイルに興味ないらしい。

 

そしてこの間、1ヶ月たって付け替えてもらってきた。

これまたなんというかわいさなんだ!今回はlemのnm-05という色を選んだ。シルバーがまざったパープルピンクで前回よりきらきら感が強め。色をのせてもらった時「前回のアッシュグリーンより手の色がパーッと明るく見えるから、お客様はブルベかもしれないですね」と言われた。言われてみればたしかにと思った。爪の色ひとつでこんなに手元の印象が変わるのね。

きらきら感が水面みたいでかわいい。仕事の合間に、無駄に動かしてうっとりと見つめてしまう。

マグネットネイルかわいいな。本当にかわいい。心の満たされ度がすごい。5年前は緻密なアートネイルにはまってたけど、今は断然ワンカラーとかニュアンスネイルな気分だ。誰に見せるわけでもないけれど、手元がかわいいだけでものすごく気分が上がる。これぞご自愛だな、と思う。

前回、爪をかわいくてしてもらってから、ハンドケアをがんばる意欲が俄然湧いてきたので一ヶ月間せっせと保湿をがんばった。そしたら今回、ネイリストさんに「ささくれすごく良くなりましたね!」と褒めてもらえた。うれしかった。

ネイルケアに使ったのはマルティナのネイルバルサム。(左)これが個人的に抜群のネイルケア効果を感じた。でもバームだからどうしても指の腹をつかって塗らなきゃいけないので、すぐにパソコンのキーボード等を使いたいときは、無印の筆タイプのネイルケアオイル(右)を使っている。これもずっと無印で売り切れていて長いこと甘皮ケアオイルしか店頭においてなくて、先日の良品週間で奇跡的に見つけたやつ。どちらもよい。とてもおすすめ。