ぶらり赤坂散歩の日。
まずは明治30年創業の老舗の和菓子屋、浅田家さんへ向かう。
人気でお昼すぎには売り切れてしまうという豆大福。平日の朝に伺ったので並びもまだできておらず、スムーズに買えた。草餅はまだ作っているところでケースに並んでいなかった。
噂にたがわず、最高においしかった〜〜!
むっちりと弾力のあるお餅、中にはつぶあんがずっしり。あんこの粒残りが控えめだから、周りに贅沢に散りばめられた赤えんどう豆のほっくりした食感を邪魔しなくて本当においしい。
そして何よりあんこそのもののおいしさ!上品な甘さで、塩気とのバランスも絶妙。ここ数年食べたあんこの中で間違いなくトップクラスのおいしさだった。食べた瞬間思わず「うまー!」って声が出た。
次は草餅をリベンジしに行こう。
浅田家さんをあとにして、てくてく歩いて日枝神社へ。
国会議事堂や首相官邸が集まる大都会のど真ん中。高層ビルの間にどーんと鎮座する日枝神社。いつ来ても威風堂々としていてかっこいい。
参道の長い石段にはエスカレーターが完備されていて近代的。運動不足人間は迷わずその恩恵にあずかる。
境内の藤の花がちょうど見頃できれいだった。おみくじも大吉!やったー。
社殿でお参りを終えて、久しぶりに来たので御朱印をいただこうと思い授与所へ。
通常のものを一枚お願いすると「よろしければ本日と三が日限定で頒布している山王稲荷神社の御朱印もいかがですか」と言われる。
この日は、日枝神社の裏手にある末社・山王稲荷神社の年に一度の例祭日だったらしい。せっかくなので両方いただくことにした。
山王稲荷神社にお参りしに裏手に向かおうとすると、ちょうど例祭がはじまるタイミングだったらしく、装束を身に纏った宮司さんがスッと現れた。
その後ろに続いてぞろぞろと神職の方々と巫女さんたちが出てきてなんだか圧巻の光景だった。
外国人観光客の人たちが「ワーオ!」と色めき立つ中、わたしも静かにひとりテンションが上がっていた。
ドンドンと太鼓が鳴り渡り、雅楽隊による演奏がはじまる。神社で聴く笙の音色って、なんて雅で素晴らしいんだろう。生演奏が聴けてうれしい。
神前に野菜や果物、魚などのお供え物が丁寧に並べられていく。稲荷神社の例祭だから、おぼんに山ほど積まれた油揚げもあった。
宮司さんのあげる祝詞が始まった瞬間、サーッと強い風が吹いてまわりの木々がざわめいたのが神秘的だった。
はじめて巫女舞もみれた。しかも目の前で!幸運だー
たまたますごく良いタイミングでお参りできてうれしかったので、今日の記念に何か稲荷神社にまつわるものを買って帰ろうと思い再び授与所へ。
かわいいきつねさんの張り子人形が目に入る。本来は、きつねさんの身体に願い事を書いて山王稲荷神社に奉納するものらしい。
神職の人に「これって持ち帰ったらダメですか?」と尋ねてみたところ「大丈夫ですよ。お持ち帰りされたりお土産にされる方も多いです」とのこと。
ぽてっとしたかわいいきつねさんをお迎えした。(真ん中)
以前行った馬橋稲荷神社のきつねさんたちと並べてみたら図らずもすごく合う。ぴったり。
ほこほこした気持ちで日枝神社をあとにして、歩いて豊川稲荷東京別院へ。
この日はもともと豊川稲荷に用事があって赤坂散歩を決めたのだけど、日枝神社でも稲荷神社のお祭りに遭遇して、何かとお稲荷さんに縁のある日だなぁ〜と思った。
長くなってしまったので、次の記事につづく。