ドーナツの穴

かたちはない でもそこにある

深夜一時のハンバーガー

 

知人ふたりとディナーへ。

今年の2月、本当にいろんな偶然が重なって出会うことができた動物保護活動をしているおふたり。わたしとうずめを出会わせてくれた恩人だ。

 

予約してもらったお店が千駄ヶ谷だったので、散歩がてら代々木駅から歩いて行く。この日から一気に気候が秋めいてきて「一年の大半が今日の気温だったらいいのに!」と思うくらい過ごしやすい夜だった。いちばん好きな気温だ、17度。

 

そんな秋の空気も相まって、昔この辺に住んでた時の記憶が蘇ってなんだかエモーショナルな気持ちになった。

「辛いことがあった時よくこの辺を自転車こぎながら泣いてたな〜」とか、「この踏切で当時付き合ってた人と喧嘩したな〜」とか、「ここの町中華料理屋の餃子ハマったな〜」とか。あの頃からもうだいぶ経つけど、住みやすくて静かでいい街だったなぁ。

千駄ヶ谷、北参道、代々木、参宮橋、代々木八幡あたりの一帯の空気感、なんか良くて好き。

 

 

北参道と千駄ヶ谷のちょうど中間あたりの路地裏にあるカリフォルニアダイナー、EAT GRILL&BARへ。

https://www.instagram.com/eat_dagayasando/

 

このお店には、看板犬として豆柴のももちゃんがいつもいるらしい。

写真だけ見てもきゅんとしてしまうくらいかわいくて、会えるのをとても楽しみにしていたのだけどなんとこの日はお泊まりデーでももちゃん不在。うう…残念。お泊まりしてたんだねももちゃん。かわいいね。

 

ここを予約してくれた方がグルメにとても詳しい方で、選ぶお店がいつも間違いなくおいしいからこの日もお腹をすかせて行った。

今回も本当に何を食べてもおいしかった!

 

シーザーサラダ、パリパリチキンと目玉焼きトッピング

タコとイカのフリット豆板醤アイオリソース添え

海老と椎茸とクワイの春巻き

もち麦ごはんのチキンタコライス温玉のせ

ジェノベーゼパスタ

 

特においしかったのが「ここにきたら絶対これ食べなきゃだめだよ!」とすすめられた海老と椎茸とクワイの春巻き。ほくほくぷりぷりで感動。

クワイって野菜を初めて知った。埼玉県が名産で、お正月に食べると縁起がよいとされてる野菜らしい。おいしかった。ジャミロ・クワイがふわっと頭によぎった。

 

このお店のオーナーシェフの高橋路和さんは、アメリカ西海岸の有名レストランで長年活躍されていた方で「ロサンゼルス・タイムズが選ぶシェフTOP10」に2回も選ばれたすごい方らしい。あのマイケル・ジャクソンやマドンナも高橋さんの料理を気に入って、パーティーの料理を任されたこともあるんだそうな。すごい。

 

本当に何を食べてもおいしいから、調子にのってばくばく食べすぎて看板メニューであるハンバーガーにたどり着くまでにお腹がいっぱいになってしまった。でも絶対に外せないから、ハンバーガーをテイクアウト。どんだけ食べるつもりやねん、と己の食への執念に呆れた。

ビーフ100%のワカモレチーズバーガー

そして22時くらいにお腹パンパンで家に帰ってきたのに、深夜1時にはハンバーガーを食べてる自分の胃袋の底知れなさにも引いた。笑

でもそんなこともどうでもよくなるくらい最高においしかった!肉肉しいパティ、むっちりふかふかの分厚いバンズ、熟れ具合100点満点のアボカド。これぞ理想のアメリカンハンバーガー!って感じ。

 

これを食べてる時「大きいハンバーガーを誰かと食べに行った時、どうやったら上手に食べられるんだろう?」ってことがふと気になった。

YouTubeで"ハンバーガーの上品な食べ方"と検索してみた。

 

マナー講師の女性が動画で「ハンバーガーはあくまでカジュアルな食べ物なので、そこまでマナーを気にしなくてよい。相手の人に、もし私の口元にケチャップがついてたら教えてくださいねとユーモアたっぷりに伝えるのもいいですね」と言っていた。ほう…

 

でも個人的には、包み紙で口元を隠しながら小口でちまちま食べるより、いっそのことフォークとナイフでパンケーキみたいに切って食べる方がお上品さどうこう差し引いても単純に食べやすい気がする。

でもでも、ハンバーガーだからこそ手づかみで食べたい気持ちもある。

でもでもでも、もしそんなにまだ打ち解けてない相手とか気になってる意中の相手と食べに行ったとして鼻にケチャップがついてたりぼたぼたトマトをこぼしたりレタスがびろ〜んってなった自分の姿を見られるのは嫌だなぁ…どうにか避けたいなぁ…

なんてことを、延々とぼんやり考えてた。

 

結論。なんにも気にせず、ひとりでかっ喰らう深夜一時のハンバーガーは最高!

 

 

EATさんではわんこ用のごはんがテイクアウトできて「味付けなしの100%牛肉のハンバーグと茹でたブロッコリーだからうちの猫も喜んで食べるよー」とのことだったので、お留守番してくれていたうずめにもおみやげで買っていった。

「待ってろうずめ!うまいもん持って帰るからなあ!」と、解散したあとは足早に帰った。

 

 

最初は「うみゃい!うみゃい!」って食いつきよくガツガツ食べてくれたものの、早々に飽きてしまったようでほとんどお残し…。笑

千駄ヶ谷のしゃれおつカリフォルニアダイナーのお肉より、近所のスーパーで一袋80円のカルカン。

なんて飼い主思いの安上がりな猫なのだ。

残りは次の日塩を振ってわたしが食べたのでした。

 

 

(∪^ω^)わんわんお!